セクシャル・マイノリティ


時代と共に社会における認識が大きく変化しているもののひとつにセクシャル・マイノリティの問題があります。LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、)と言う言葉がよく聞かれるようになりました。弁護士の仕事としてのセクシャル・マイノリティの問題に関する業務は、LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング・クィア、その他の性的マイノリティ)の権利保護や差別解消、法的なサポートです。まだまだ、社会的には発展途上の分野であり、社会すべてに認識が広がっているとも言えず、未体験や未確認トラブルが潜在していることも考えられます。おかしいと感じられたり納得がいかないことがあればご相談ください。

<セクシャル・マイノリティに関する主な業務>
・セクシャル・マイノリティの権利保護
LGBTQ+の人々が差別や偏見に直面した場合、法的手段を用いてその権利を守るための支援を行います。人権法や差別禁止法に基づく権利侵害の救済や、同性婚や性同一性の法的承認に関する問題に取り組むこともあります。

・性的マイノリティの法的アドバイスと代理人業務
性的マイノリティが直面する法的問題や権利に関する疑問や懸念に対して、解決策や法的手続きについてのアドバイス、代理人業務を行います。

・セクシャル・マイノリティの差別解消
LGBTQ+の人々が職場や学校、公共の場で差別やハラスメントを受けた場合、法的な手段等を用いてその問題の解決を支援します。関連法に基づき、差別行為の救済や対策を行います。

ご相談事例

  • セクシャルマイノリティであることを職場で他人に公表され、そのことで揶揄されたり偏見的に見られてしまって職場に居辛くなっています。
  • 同性のパートナーに遺産を渡すことはできるのでしょうか?
  • 同性のパートナーとの結婚はできるのでしょうか?

セクシャル・マイノリティに関するトピック

LGBTQ+のQ+とは

近年ではLGBTに加えてQ+(クエスチョニング・クィア、その他の性的マイノリティ)という言葉も見られます。

●Qは、Questioning(クエスチョニング)という言葉のQで自分のセクシュアリティを定義していない人を指す言葉です。自身のセクシュアリティを定義しないというのは以下のような状況です。

・レズビアンやゲイなどの既存のセクシュアリティの中にしっくりくるものがない
・まだ決めかねている最中
・自分のセクシュアリティを1つに決定することができない
・そもそも自分の性自認や性的指向を決めない方が生きやすい

つまり、性自認や性的指向について、「まだ決まっていないと思う」「わからない、違和感がある」「ひとつに決まるものではないと思う」などに当てはまるのがこのクエスチョニングです。

●+はQueer(クィア)の意味です。これは性的マイノリティを包括的に表す言葉で、かつては同性愛者への蔑称として使われていましたが、今では性的マイノリティの方があえて自身を指す言葉として使うようになりました。
言葉自体の意味は「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」です。欧米では馴染みのある言葉ですが、日本ではあまり知られていないのが現状です。LGBTでは定義されない人に加え、性的マイノリティの方があえて「クィア」と名乗る場合があるようです。