近年子供の事件や事故などのニュースが多く聞かれます。教育環境や家族関係の変化、さらにはインターネットや携帯電話などが普及し、子供たちの日常には様々な局面が生まれています。これらの変化に周囲の大人や学校などもついて行けずにトラブルが生まれたり不安が生じるなどします。このような中、政府にこども家庭庁が新設されるなど、子供たちの問題への取り組みも始まっています。困っていること、不安に思われることなどをご相談ください。
<よく聞かれる子供の問題>
いじめ、仲間はずれ、男女交際、不登校、退学強要、校則、学校事故、教師による体罰、ひいき、セクハラ、家族による虐待、過干渉、ネグレクト、両親の離婚、家族親類兄弟姉妹とのトラブルなど
<弁護士の主な業務>
・子どもの権利保護
児童虐待や家庭内暴力、性的搾取などの問題では、子どもの権利や最善の利益を確保するための法的手続きや保護策を提案します。
・児童福祉や保護制度への対応
児童相談所や児童養護施設と連携し、子どもの福祉や保護に関する法的なアドバイスや代理人業務を行います。また児童の保護や支援を確保するために必要な手続きを行います。
・親権・監護権や面会交流の問題への対応
離婚や別居などの状況下での子どもの親権・監護権や面会交流について、法的な助言や代理人業務を行います。
・学校教育の問題への対応
いじめや不適切な対応、特別支援教育などに関する法的なサポートを提供します。子どもが適切な教育環境で学ぶ権利を保護し、学校との間で問題解決に取り組みます。
・子どもの法的相談と代理人業務
子どもが直面する法的な問題や権利についての疑問や懸念に対して、解決策や法的手続きについて説明しアドバイスいたします。
ご相談事例
- 子どもが学校でいじめの被害にあい登校できなくなりました。学校に改善の申入れをしようと思っているのですが、どのようなことを申し入れたらよいですか?
- 15歳の息子が後輩を殴って怪我をさせてしまい、警察から呼び出されて取調べを受けましたが「これまでにも殴ったりしているはずだ、正直に言いなさい」と決めつけられ言い分を聞いてもらえません。どうすればよいでしょうか?
- 子供がいじめを受け不登校になりました。犯人が分かってその子の親に話をしたのですが、親子ともどもいじめを認めません。どうすればよいでしょうか。
⼦供の問題に関するトピック
「こども六法」という本のご紹介
子ども向けの「こども六法」(弘文堂 山崎総一郎著)という本があるのをご存じでしょうか。
25万部以上も売れた大ヒット本です。対象年齢は、小学校高学年程度。要するに子供に関する法律を子供にも分かるように説明している本です。この本が評価されているのは、 自分で自分の身を守るのに役立つからです。
「こども六法」では、大きく分けて「いじめ」「虐待」の2種類について解説されていて、今「子どもへの法教育」としてますます注目を集めています。小中学校、高校で「法律」という授業を設けている学校はまずありません。子供は、法律という社会のルールを知らないために、無邪気に罪を犯してしまったりします。例えば、いじめによる暴力や暴言、金銭の剥奪などは、本来は犯罪行為です。しかし、法律を知らない小学生は「いじめられる自分が悪いんだ」自分の責任だと思い、加害者側も「ちょっと悪ふざけをしただけ」と罪悪感さえ持っていません。
「こども六法」では、少年法第6条の2「警察官等の調査」にふれ、子どもだからといって謝るだけでは許されないことを説明しています。また、法的な訴え方や証拠の残し方なども解説しています。誰かに虐待を打ち明けられたときにも、正しい知識を持っていれば適切な行動を取ることもできます。
子ども自身が楽しめることはもちろん、保護者や教師など大人が読むにも最適な本です。ご家庭での法教育をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
